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新序 (劉向) 『新序』(しんじょ)は、前漢の劉向(りゅうきょう)による故事・説話を集めた書物であり、おなじ劉向による『説苑』(ぜいえん)とよく似た内容を持っている。本来は30巻であったと考えられるが、現行本は10巻である。 == 歴史 == 『漢書』楚元王伝の劉向の条によると、劉向は『新序』『説苑』あわせて50篇を著して、成帝に進上した。『漢書』芸文志には「劉向所序六十七篇」とあり、これは『新序』『説苑』『世説』(佚書か)『列女伝』『頌図』をあわせた篇数である。劉向の著作ではなく、既存の書籍を劉向が校訂しただけであるという説もある〔野間 (1976) pp.33-35〕。 もとは30巻であったらしく、『隋書』経籍志に30巻(録1巻)、『旧唐書』経籍志にも30巻とする。宋代にはすでに10巻しか残っておらず、それを曾鞏が編集し直した〔『元豊類藁』巻11・新序目録序「劉向所集次『新序』三十篇、目録一篇。隋唐之世尚為全書。今可見者十篇而已。臣既考正其文字。」〕。曾鞏は『説苑』を20巻まで復元したが、『新序』は10巻のままである。現行本は曾鞏の編集を経たものである。
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